最適化(3)

今度はWordpress側の高速化についてです。

基本的にはAPCが導入された環境であれば、デフォルト状態のWordpressでも十分速いと思います。
ですが、これでは面白みがないのでWordpressを高速化させるプラグインを導入しました。

導入したのは次のプラグインです。

  • DB Cache Reloaded Fix
  • APC Object Cache Backend
  • MO Cache
  • Head Cleaner

静的コンテンツを生成して高速化させるタイプのプラグインは導入を見送りました。
相性の悪いプラグインがあったりするので、安定動作させるのが面倒です(´・ω・`)

DB Cache Reloaded Fix
データベースのクエリの出力結果など、 データベースとのやり取りをキャッシュするプラグインです。
データベースとの直接のアクセスが減りますので、記事が多くなってきたり、アクセスが集中したときに
パフォーマンスの低下を抑える効果が見込めます。

キャッシュ有効期限の初期値が5分と短いため、ある程度大きな値に増やしたほうが良いと思います。

WordPressのバージョンアップを行うときは、安全のためキャッシュ無効にしましょう。

APC Object Cache Backend
WordpressのObject Cache機能を使うためのプラグインです。

このプラグインはインストール方法が特殊なため注意が必要です。
プラグインインストール後に wp-content/plugins/apc/object-cache.php ファイルをwp-content/
直下にコピーしてからプラグインの有効化を行います。
(コピーすれば有効化しなくても動きそうな気はしますが念のため)

Object CacheをAPCで行うため、APCが導入されている必要があります。
APCが使えない場合はWP File CacheプラグインでObject Cacheが使えるようになります。
こちらはプラグインの有効化を行うと自動的にwp-content/object-cache.php を用意してくれます。

MO Cache
MO Cache では他言語対応で使う .moファイルのオブジェクトをキャッシュし、
次回アクセス以降はキャッシュを使って高速化を行うプラグインです。
日本語版のWordpressや日本語対応のプラグインを使用している場合は高速化が期待できます。
Object Cacheが必要なためAPC Object Cache BackendまたはWP File Cacheをインストールしておく
必要があります。

このプラグインはインストール方法が特殊なため注意が必要です。
最大限の効果を発揮させるためにMust Use Pluginsとしてインストールを行う必要があります。

  1. Verify that /wp-content/object-cache.php is installed.
  2. Create /wp-content/mu-plugins directory, if it not exist.
  3. Upload mo-cache.php to the /wp-content/mu-plugins directory.
  4. Done! No need to activate.

との事ですので、まずは普通にインストールしてから次の作業を行います。

  1. /wp-content/ に object-cache.php があることを確認する
  2. /wp-content/mu-plugins ディレクトリが無ければ作成する
  3. /wp-content/mu-plugins に mo-cache.php をアップロード(wp-content/plugins/mo-cache/mo-cache.phpをコピーする)
  4. インストール完了です。 プラグインの有効化は必要ありません。

Head Cleaner
ヘッダーとフッターを解析して、余計なタグの削除やCSS,Javascriptの送信順序の最適化などを行ってくれます。

この辺りを参考に設定してください。

以上、簡単ですがWordpressの高速化について書いてみました。

最適化(2)

前の記事をPOSTしたら、結果じゃなくて手順を書けと言われてしまいました(´・ω・`)

と言うわけで簡単にWordpressの高速化について書きます。

まずは、Server側について。
Webサーバー
最近はサーバーも回線も強力ですので、深く考えずに設定しても十分な性能が発揮できます。
ですが、送信するデータ量を減らしたほうが望ましいことは確かです。
と言うわけで送信データ量を減らすため、Expiresヘッダの追加とGzip圧縮を導入しました。

Expiresヘッダの追加により、ブラウザ側でコンテンツのキャッシュが働き送信データの減少が行えます。
画像ファイル(jpg,png,gif,ico)とCSS、JavascriptにExpiresヘッダを付加することにしました。

さらにGzip圧縮を行うことにより送信データ量を減らします。
圧縮率の高いテキストデータにのみGzip圧縮を行うこととします。

うちのサーバーはNginxを使っているので、こんな感じでgzipとExpiresの設定を行っています。
Apacheは設定は適当にググってください。

http {
    include       mime.types;
    default_type  application/octet-stream;

    sendfile           on;
    directio           8m;
    keepalive_timeout  10;

    gzip               on;
    gzip_http_version  1.1;
    gzip_types         text/plain
                       text/xml
                       text/css
                       application/xml
                       application/xhtml+xml
                       application/rss+xml
                       application/atom_xml
                       application/javascript
                       application/x-javascript ;
    gzip_disable       "MSIE [1-6]\." "Mozilla/4";
    gzip_comp_level    1;
    gzip_proxied       off;
    gzip_vary          on;
    gzip_buffers       4 8k;
    gzip_min_length    1000;

    server {
        listen         80;
        server_name    mmio.net;

        location / {
            root   /home/www/blog/ ;
            index  index.php;
            location ~* \.(jpg|jpeg|gif|css|png|js|ico)$ {
                expires 14d;
            } 
        }
        location ~ \.php$ {
            fastcgi_pass   unix:/tmp/php.sock;
            fastcgi_index  index.php;
            fastcgi_param  SCRIPT_FILENAME  /home/www/blog/$fastcgi_script_name;
            include        fastcgi_params;
        }
    }
}

PHP
元から高速化設定の導入済みのため、今回の作業とは直接の関係はありませんが……
PHP実行時に毎回毎回スクリプトのコンパイルが行われるのは効率が悪いため、
このサーバーではPHPアクセラレータAPC(Alternative PHP Cache)を導入しています。
APCを簡単に説明すると、
PHP実行時にコンパイル済みのバイナリをキャッシュし、再実行時はコンパイル無しで高速実行するというものです。

有名なモジュールですので導入方法とかは割愛します。
うちのサーバーではこんな感じの設定になっています。

apc.enabled = 1
apc.shm_size = 96M
apc.ttl = 3600
apc.user_ttl = 3600
apc.gc_ttl = 7200
apc.mmap_file_mask = /dev/zero
apc.max_file_size = 8M

WordPress本体については後ほど書きます。

最適化

アクセス数がたいして多くもない当ブログですが、高速化すべく設定などの最適化を行ってみました。

1

GTmetrixの解析で
Page Speed Grade: A
YSlow Grade: B

との判定がもらえましたので、十分な最適化が出来てるはずです。

最適化の内容を書こうかと思いましたが・・・
面倒くせぇ(‘A`)